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早押しクイズ問題における分岐の妥当性について  

今日は押してません。

ほたぴょんさんのブログでAnAn問題の分岐について興味深い文章が書かれていたので、今日は僕もちょっとそっち系のことを書いてみることにします。
今日1日でまとめて書けるのか非常にあやしい。

さて、えー、これを読んでいる人はほぼこれから話す「分岐」という言葉の意味についてはわかっていらっしゃる人が多いとは思いますが、一応確認しておきます。クイズ問題における「分岐問題」とは、「○○は××ですが、△△は何?」という構成をもつ問題のことです。
はじめに述べておきますが、以下に書くことは「クイズの問題文の妥当性について」ということに帰結します。別に「AnAnの問題はここがこうだからク○なんだよな」という意図で書くものではありません。そうは言っても、またクイズ屋まがいの近視眼的なことを書きやがって、という感想を持つかたもおられるでしょう。
以下の文も僕の個人的な感想でしかないのでそこはご承知おきください。。


例題1
Q.世界一高い山はエベレストですが、日本一高い山は何?

例題2
Q.昭和の小説家で、『金閣寺』『潮騒』を書いたのは三島由紀夫ですが、『雪国』『伊豆の踊子』を書いたのは誰?

両方とも分岐問題ですね。
この問題が早押しクイズで出題されたとして、どこでボタンを押すでしょうか? 聞くまでもありませんね、ほとんどの人が「ですが」の一拍後のポイントで押すでしょう。俺はダイバーだから「エベレスト」とか「三島」あたりで押すぜ、という人もいるかもしれません。いやこのゲームをやってると明らかにいますねそういう人。ちきしょう。
面白いのは、こういうダイバーの人たちが押したとき、おそらく例題1のほうが例題2より正解率が高くなるということです。難易度の問題ではなく問題構成の問題です。
何故でしょうか。


一般的に、クイズの出題者は「解答者に正解してもらおう」という問題を作ることを是とします。もちろんたまたまのひっかけ問題はアクセントにはなりますが、原則的には「正解してもらおう」という出題者でないとクイズは面白くなりません。というか解答者が暴動を起こします。
某巨大掲示板では「クイズ文法」という言葉がかなり悪意にとらえられているようで、クイズ屋が勝手に作ったルールだろ、みたいな認識のようです。しかしあれは基本的に「正解してもらおう」という観点からクイズ問題を作ろうとする時に、最終的に到達するルールであることだけは理解していただきたいですね。
クイズ文法を頭から否定する人はそんなに誤答がしたいんでしょうか?

例題1-2
Q.世界一高い山はエベレストですが、日本で2番目に長い川は何?

出題者殴られるよね。ひっかけというかこれは明らかに「誤答させようとする問題」だということはおわかりでしょう。普通の人は「日」あたりで押して「富士山」て答えます。
それを念頭において例題1を見ると、「日本一」というフレーズが「世界で2番目」に変わったとしても反応できる問題なんですね。常識的な出題者であれば、「日本一」か「世界で2番目」に振ります。極端な言い方をすれば、この問題は「富士山」か「K2」しか答えにならない問題と言っても過言ではありません。まあ、ここで「アメリカ大陸で一番高い山は?」と振る可能性もないではありませんが、それならそれで前振りのエベレストを導く部分を「ユーラシア大陸」にすべきなので、どっちみち良問とは言い難いと思います。「火星で一番高い山は?」と振られた場合は、同様にエベレストを導く部分を「地球で一番高い山」にすべきですね。

もうひとつのパターン。

例題1-3
Q.世界一高い山はエベレスト、世界で2番目に高い山はK2ですが、世界で3番目に高い山は?

二振り、というやつで問題としては十分あり得ます。注目していただきたいのはエベレストの後の「ですが」が消えているということ。ここに「ですが」を残すと日本語として非常ーーーに妙な問題文になります。普通に日本語を操れるかたなら奇妙さがおわかりになるでしょう。
つまり二振りの問題の場合、はじめの振りでの語尾によって二振りかどうか判断できるということになります。

「世界一高い山はエベレストですが、」で始まる問題はほぼ「富士山」か「K2」に帰着することがおわかりいただけたでしょうか。「ですが」あたりで押すダイバーでも50%正解できますね。


さて例題2。
何故例題1より正解率が低いのでしょう、という問いの答えは言うまでもなく、分岐先を絞るのがしんどいからです。「昭和の小説家で、」という限定部分があっても無理ですね。何千人いるんだよ、って話です。
「ですが、」の後で押して 『雪  だけ見えても思いつかないという可能性もあります。『雪渡り』(宮沢賢治)とかに振られたらもちろん誤答です。さっきの例題1なら、まともな出題者である限り、「ですが、」の次の文字は「日」か「世」のどっちかだということで、それが見えた瞬間に答えが判断できたのに例題2は難しいです。
例題1が「前振りから答えがある程度絞れる」という意味で「妥当な分岐」と言えるなら、例題2はそれができない、しにくい、という意味で「あまり良い分岐ではない」ということでしょうか?

ほたぴょんさんが書かれていた例題の「夏目漱石」と「森鴎外」なら、前振りから答えを引っ張り出すのはこっちの例題2ほど難しくはありません。それはもちろん、ほたぴょんさんが書かれていたように「漱石と鴎外は“明治の文豪”という点で対になりうる」、というコンセンサスがある程度成立しているからに他なりません。
Q.「金閣寺」の正式名称は「鹿苑寺」ですが、「銀閣寺」の正式名称は何?
この問題と、意味としてはほぼ同じものになります。
しかし三島の情報から川端を引っ張り出すのはエスパーじゃない限り難しいですよね。


結論から申し上げましょう。例題2は「許されないレベルではないが決して良い分岐問題ではない」と僕は考えています。
なぜなら、「昭和の小説家」という共通点があるだけで、前振りと本題がほとんど関連性のない、まるっきり独立した情報だからです。「漱石→鴎外」とか「金閣→銀閣」のような、対になる存在ならば独立情報ではありません。しかしこういう構成で問題を作る場合、「漱石→鴎外」タイプの問題というのは例外的な存在でしょう。


さっきの例題1に戻って考えてみましょう。
殴られる問題だよね、と書いたやつ。「世界一高い山」と「日本で2番目に長い川」というやつですね。誰が見たって「地理だなあ」という以外に共通点がありません。それぞれがまるっきり独立した情報ということです。ひどさレベルの違いはありますが、例題2と構造的には同じ問題ということではないでしょうか。


つまり分岐問題について「良問と悪問」を分けるキモとなるのは、

「前振り部分に本題との共通情報があるかどうか」
ということだと僕は認識しています。例題2の問題では、「昭和の小説家で、」といういかにもとってつけたような文言で無理やり共通情報に見えるようにしていますが、これは小手先のものでしかないわけです。

例題2-2
Q.小説『吾輩は猫である』を書いたのは夏目漱石ですが、『贋作吾輩は猫である』を書いた彼の弟子は誰?

ちと問題の難易度レベルは高いですが、構造的には美しい分岐問題です。タイトルのつながりと作者同士のつながり。まあ漱石の弟子だったからこそこんなタイトルの作品を書いたんでしょうけども。ちなみに正解は内田百けん。(「けん」は機種依存文字。もんがまえの中に月)


そんな問題めったに作れるもんじゃねえだろ、という意見はまったくその通り。分岐問題というのは作問が非常に難しいんです。だから「解答者に正解してもらうことを主眼とした」良質な分岐問題というのは大量に作れるものではないんだよ、ということです。


最後になってAnAn問題に文句が言いたい雰囲気になってきましたが初めに言った通りやめておきますw AnAn問題の分岐は、早押しスピードに優れた人へのハンデということでよろしいでしょうか?w


何か反響でもあればまたクイズについて書こうかと。

Posted on 2009/04/19 Sun. 01:05 [edit]

category: クイズ雑想

tb: 0   cm: 4

コメント

No title

興味深く拝読しました。
フリと本題との共通情報の多寡が分岐の善し悪しを決めるというのは、全くその通りかと思います。

そうなんですよねー、一定以上、フリと本題で情報が共有されている分岐というのは、世の中に多分それほどない。
共有されてない分岐ならAnAnの中にいっぱいあるw
まあAnAnにはAnAnならではの事情もあるかなあと思いますが、それはともかく。
例題2の場合、三島のくだりがすっぽりと抜け落ちても、後半の本題部分にはなんら情報の欠損がないわけで、「解答者に正解してもらおう」という視点からすると入れる意味がない。
なるほどなー、と思って読ませていただきました。

URL | ほたぴょん #-
2009/04/19 10:31 | edit

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

 |  #
2009/04/19 11:11 | edit

>ほたぴょんさん

こちらでは初めましてですね。コメントありがとうございます。

本来、早押し問題のフリは作成者のセンスが問われる部分なんですよね。まして分岐問題のフリは上でも書いたように難しいですから、別に無理のある分岐にしなくても良いんですね。
推測ですがAnAnの場合は、「正解してもらおう」という出題者性善説の前提から怪しい。「不正解してもらおう」という前提のもとでの問題が一定量あると思います。紛れが起きるように。
セガがあくまで営利を目的としている企業である以上それは仕方ないことと理解はしますが、引っかかった時はやってられないw

URL | スーウェル #-
2009/04/19 12:57 | edit

>伏せコメさん

コメントありがとうございます。

「琵琶湖」という単語そのものが要素になるってことは、言葉の響き的な共通点から「諏訪湖」に振るんじゃないかなあ、と思います。まあAnAnの場合はどこに振ってもおかしくないですがw 諏訪湖なら僕的に「納得できる」分岐ではあります。こういう類推は知識だけじゃなくて慣れがかなりの部分ありますね。

ほたぴょんさんへのレスコメでも書きましたが、AnAnの分岐が冷たい印象がするのは(そこ同感です)、不正解を狙った出題者前提が感じられるからではないのかなあ、と思ってます。

URL | スーウェル #-
2009/04/19 13:07 | edit

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